中小企業のWebマーケティングで問い合わせを月2件→7件に増やした地味な施策

「SEOをやるべきか、広告を先に回すべきか、それともLPを直すべきか」——中小企業のWeb集客を自力でやろうとすると、最初にぶつかるのがこの問いです。

この記事では、私たち八策マーケティング自身が自社サイト(hassaku-marketing.co.jp)に施した施策と、その結果をもとに書いています。派手な広告予算も大規模なサイトリニューアルも行っていません。それでも問い合わせ件数は月2件から月7件へ増加しました。

どこに手を付ければ良いか迷っている中小企業経営者に向けて、失敗と回避策も含めて正直に書きます。

中小企業Webマーケティングで問い合わせが月2件から月7件に増えた改善実績図
Search Console導入、地域キーワードの見直し、内部リンク整理により、問い合わせが月2件から月7件へ増えた自社サイトの改善概要です。

最初の失敗:「まず広告」の罠

多くの中小企業が最初に選ぶのは、Google広告やSNS広告です。理由はシンプルで、「お金を払えば早く結果が出そう」に見えるからです。

私たちも一時期、自社の集客を広告に頼ろうとしました。しかし実際には、広告を出す前に「何が問題か」が把握できていなかったため、クリックされてもコンバージョンに至らない状態が続きました。

後から気づいたのは、問題はサイトの外にあるのではなく、サイトそのものの「見られ方」と「導線」にあったということです。広告費を積む前に、検索結果でどう見えているか・サイト内でどう動線が流れているかを整理するべきでした。

Google Search Consoleで「見えていなかった現実」を把握する

まず導入したのがGoogle Search Consoleです。無料ツールですが、「どんな検索ワードで自社サイトが表示されているか」「クリック率はどの程度か」を把握するには欠かせません。

導入してわかったのは、表示はされているのにクリックされていないページが複数あるという事実でした。順位は5〜15位の間に入っているにもかかわらず、検索結果上でのタイトルとdescriptionが弱く、クリックを取り切れていなかったのです。

Search Consoleを入れていない状態では、この問題は永遠に見えません。「なんとなく集客できていない」という感覚だけが残ります。

タイトル・meta descriptionへの地域キーワード組み込み

現状把握ができたところで、最初に手を付けたのはSEOタイトルとmeta descriptionの書き直しです。ここに地域キーワード(石川・北陸)を自然な形で組み込みました。

なぜ地域キーワードか。私たちの主な支援先は北陸・石川の中小企業・店舗です。大手コンサルやナショナルチェーンと同じ土俵で戦うのではなく、「石川県で、地域の事業者を支援しているマーケティング会社」という文脈で検索されることを意図しました。

  • タイトルに「石川」「北陸」「中小企業」などの具体的な語を入れる
  • meta descriptionには「誰の何の課題に応えるか」を1〜2文で書く
  • キーワードの羅列にならないよう、読み手目線の文章を意識する

この改善後、4月9日〜5月6日の期間のSearch Consoleデータでは、CTR(クリック率)9.48%・平均掲載順位5.2位を獲得しています。同じ順位帯でもタイトル・descriptionの質でクリック率は大きく変わります。

内部リンク整理で「サイト内の動線」を作り直す

クリックが増えてもサイト内で迷子になれば問い合わせには至りません。そこで次に取り組んだのが内部リンクの整理です。

具体的には以下を見直しました。

  • 各記事・サービスページから問い合わせページへのリンクが通っているか確認
  • サービス内容のページどうしが適切に繋がっているか確認
  • 読者が「次に何を見ればいいか」が迷わずわかるよう、文脈に合わせたリンクテキストに変更

内部リンクの整理は地味で時間がかかる作業ですが、SEO評価とユーザー回遊の両方に効きます。「一度来たユーザーが問い合わせ前に離脱する」という問題は、多くの場合ここに原因があります。

結果と「なぜ効いたか」の考察

一連の施策後、問い合わせ件数は月2件から月7件へ増加しました。施策の内訳は以下の3つのみです。

  • Google Search Console導入による現状把握
  • SEOタイトル・meta descriptionへの地域キーワード組み込み
  • 内部リンクの整理と問い合わせ導線の明確化

なぜ効いたと考えられるか。主な要因は「検索からクリック→サイト閲覧→問い合わせ」の各ステップで詰まっていた箇所を1つずつ取り除いたことだと見ています。ただし、この結果を「誰でも同じ期間・同じ数字が出る」とは言いません。業種・地域・競合環境によって効果は変わります。

特に「なぜこれが効いたかわからない」という状態を避けるために、施策ごとに何を変えたかを記録しておくことを強く推奨します。Search Consoleのデータと照合することで、改善の根拠が積み上がっていきます。

中小企業が最初に見るべきポイント:3つのチェック

「どこから手を付ければいいか」という問いへの現時点での答えは、次の順番です。

  1. Search Consoleを入れて、表示クエリとCTRを確認する——広告より先にやること。現状が見えなければ、何を改善しても効果測定ができない。
  2. タイトルとmeta descriptionを見直す——特に地域性のある商売は、地名や業種の具体語を入れることで競合との差別化ができる。
  3. 問い合わせまでの内部導線を確認する——「資料請求・問い合わせページへのリンクが全ページから辿れるか」を確認する。辿れないページが見つかることがあります。

LP制作や広告出稿はこの3ステップを終えてから検討しても遅くありません。先にやると「何が効いているのかわからない」状態になりがちです。

問い合わせが増えない原因を導線ごと確認しませんか

問い合わせ数を増やすには、広告、SEO、LP、フォーム、LINE、計測を分けて考えすぎないことが重要です。

八策マーケティングでは、見込み客が検索や広告でサイトに来てから問い合わせるまでの流れを確認し、改善点を整理します。

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よくある質問

Search ConsoleやGA4をまだ設定していなくても相談できますか?

相談できます。未設定の場合は、まず何を計測すべきか、どの順番で設定するべきかから整理します。

問い合わせが少ない原因は広告かサイトか判断できますか?

広告、検索結果、LP、フォーム、LINEなどを分けて確認することで、どこで離脱している可能性が高いかを整理できます。

地域キーワードの見直しも対応できますか?

対応できます。石川・北陸などの地域性、業種名、見込み客が使う言葉を見ながら、タイトルや導線の改善候補を確認します。

この記事を書いた人

山田 拓巳 / 株式会社八策マーケティング 代表

広告運用、LP改善、計測設計、マーケティング戦略の立案を担当。石川・北陸の中小企業、店舗、地域サービス業を中心に、広告費を問い合わせと売上につなげる仕組みづくりを支援しています。

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